第6章 ボトルの管理 の使用方法

目次

ボトルの管理
ボトルの Windows バージョン
ボトルの設定
アプリケーション タブ
コントロールパネル タブ
拡張管理 タブ

「ボトルの管理」は、CrossOver Mac の「設定」メニューの「ボトルの管理」から呼び出せます。

ボトルの管理

ボトルは、Mac OS 上に Windows の環境を再現するために、Windows と同様のフォルダ構成、互換プログラム、API などを一つにまとめたものです。

ボトルには、Windows バージョンを指定することができます。インストールするWindows アプリケーションに対応したボトルを使用します。

CrossOver Mac は、複数のボトルを作成、管理、実行することができます。これにより異なった Windows バージョンを同時にシミュレートさせたり、同一環境に異なるバージョンを同時にインストールすることのできないアプリケーションをMac OS 上で同時に使用することが可能です。

アプリケーションインストーラは、必要に応じてデフォルトボトルまたは、新しいボトルを作成します。

[重要項目]

ボトルに関する注意事項は、このようなアイコンと共に表記されます。

ボトルの管理」で、ボトルの作成、削除、変更が可能です。ほとんどのボトルの設定は、アプリケーションインストーラで行われますが、「ボトルの管理」では、さらに詳細な設定を行うことができます。

+.  新しいボトルを作成する時は「+」をクリックします。ボトル種別では、シミュレートする Windows バージョンを選択します。

-.  既存のボトルを削除する時は「-」をクリックします。これにより、ボトル内に存在する、すべてのアプリケーション、設定、ファイルが削除されます。

複製を追加... 複製を追加...」を使用すると、既存のボトルのコピーを作成することができます。コピーには、オリジナルのボトルと同じアプリケーションと設定が含まれます。

アーカイブを追加... アーカイブの作成...」で作成したアーカイブボトルを復元する時に使用します。復元されたボトルはボトル一覧に追加されます。

エクスポート...  「エクスポート...」は、選択されているボトルを「共有」ボトルとして複製します。

[ティップ]

ボトル内に保存されているパスワードや登録情報のすべてが、他のユーザーと共有されます。

ボトルの Windows バージョン

ほとんどのボトルの設定は、ボトルが作成された後でも変更することができます。ただし、ボトルの Windows バージョンを変更することはできません。

新しいボトルを作成する際に、アプリケーションインストーラ により適切な Windows バージョンが設定されます。ボトルの管理を使用して、手動でボトルを作成する場合は、Windows バージョンを指定する必要があります。

サポートアプリケーションの多くは、win98 タイプのボトル上で安定して動作します。一部のアプリケーション (特に Office 2003 と iTunes) は、実行に新しい OS を必要とするため、「win2000」または「winXP」タイプのボトルにインストールする必要があります。未サポートアプリケーションをインストールする場合は、そのアプリケーションのサポートする最も古い Windows のバージョンで作成したボトルにインストールすることをお奨めします。

ボトルの設定

Windows プログラムのファイル拡張子を表示しない.  このオプションを選択すると、Windows ファイル ダイアログに拡張子の省かれたファイル名が表示されます。例えば、「Resume.doc」は「Resume」と表示されます。「photo.jpg」と「photo.png」のように拡張子だけが異なるファイル名の場合は、見分けがつかなくなるので、注意が必要です。

Outlook セキュリティ.  ワームやウイルスに対する電子メールのセキュリティを高めるため、CrossOver を使用して Outlook で特定の添付ファイルを開かないようにすることができます。この機能は Outlook についてのみ有効であり、他の Windows のメーラーには対応していません。「拡張子」一覧にブロックする拡張子を追加することができます。

システムトレイアイコンとウインドウを表示する.  Windows アプリケーションによっては、システムトレーにアイコンを表示させます。Mac OS 上では、システムトレーは表示されませんが、このチェックを入れることでシステムトレーをウインドウで表示させます。